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「虫歯や歯周病、噛み合わせの問題がいくつも重なっていて、どこからどう治療すればいいかわからない」——そんな悩みを抱えていませんか?全顎治療とは、お口全体を一つのシステムとして捉え、検査・診断・治療計画をセットで進めるアプローチです。
ポイントは、いきなり削ったり抜いたりするのではなく、まず精密な検査と診断を行い、治療の優先順位と全体の流れを患者さんと共有することにあります。一般的に全顎治療の検査・診断フェーズだけで1〜3回の来院が目安となることが多く(個人差があります)、その後の治療計画の内容によって全体のスケジュールが変わります。
歯科治療には大きく分けて、「痛い歯だけを治す」部分的なアプローチと、「お口全体のバランスを考えて治す」全体的なアプローチがあります。後者を一般的に全顎治療(ぜんがくちりょう)と呼びます。
たとえば、右上の奥歯が欠けているとします。その歯だけを見れば「詰め物をすれば終わり」かもしれません。しかし歯科医学的には、その欠けた歯が原因で噛み合わせが崩れ、反対側の歯に過剰な負担がかかり、さらに顎関節や歯周組織にまで影響が波及しているケースは珍しくありません。全顎治療では、こうした連鎖を最初から見越して、検査・診断・治療計画を立案します。
部分治療は「気になる箇所」「痛い箇所」だけに対処するため、短期間・低コストで治療を受けられるメリットがあります。一方、全顎治療は検査・診断に時間をかけ、全体的な治療の優先順位を決めるため、最初のフェーズに比較的多くの手間と時間が必要です。ただし、その分「治した歯がすぐにまた悪くなる」「隣の歯も悪化する」といった繰り返しのリスクを抑えられる可能性があります。どちらが適しているかは、お口の状態や患者さんのご希望によって異なります。
複数の歯に虫歯・欠損・歯周病がある場合、噛み合わせのバランスが大きく崩れている場合、インプラントや矯正も含めた複合的な対応が必要な場合などが、全顎治療の検討対象になりやすいとされています(個人差があります)。まずは精密検査と診断を受けて、担当医に相談することが大切です。
「詰め物や被せ物を何度作り直しても長持ちしない」「ある歯を治したら、今度は別の歯が痛くなった」——こうした経験を繰り返している方は、お口全体のバランスが崩れているサインかもしれません。部分的な修復を重ねても根本的な原因が解消されないと、同じ問題が形を変えて繰り返されることがあります。
「歯がぐらついている歯もあるし、虫歯もある。歯の色も気になるし、噛み合わせも心配」——こうした複数の問題が重なっているケースでは、どこから手をつければよいかの優先順位を誤ると、後の治療がやりにくくなることがあります。全顎治療の考え方では、まず全体像を把握する検査・診断を行い、治療の順序を論理的に組み立てます。
⚠️ 「痛みがない=問題がない」は歯科では通用しないことがあります
歯周病は進行しても痛みが出にくい疾患の代表です。また、噛み合わせのズレも自覚しにくく、気づかないうちに歯や顎関節に負担が蓄積されることがあります。「痛みがないから検査しなくていい」と先延ばしにすることで、のちの治療がより複雑になることも少なくありません。定期的な口腔内検査が重要とされているのはこのためです。
全顎治療において、検査と診断は治療の土台となる最も重要なフェーズです。どのような検査が行われるのかを知っておくと、来院時に安心して臨めます。以下に代表的な検査の種類をご紹介します。
歯の本数・欠損・虫歯・歯ぐきの状態・粘膜の異常などを視診と触診で確認します。全顎治療では全ての歯・歯周組織・粘膜を系統的に診ることがスタートポイントです。歯ぐきの出血・腫れ・後退の有無なども詳細に記録されます。
全体を把握するためのパノラマX線写真や、各歯の細部を確認するデンタルX線、さらに三次元的な骨の状態を確認するCT(コーンビームCT)などが用いられることがあります。歯根の長さ・形態・骨の吸収度合い・根管の形状・隣接する構造物との位置関係などを確認し、診断の精度を高めるうえで欠かせない検査です。特にインプラント治療や難症例では3D-CT情報が治療計画の質を大きく左右します(個人差があります)。
歯周ポケットの深さを1ミリ単位で計測する歯周組織検査(プロービング)は、歯周病の進行度を数値化する重要な検査です。また歯型(印象)を採取して模型を作製し、上下の歯のかみ合わせ・歯並び・顎の動きを分析する咬合検査も全顎診断の柱となります。噛み合わせの不具合は多くの歯科疾患の根本原因になり得るため、このステップを丁寧に行うことが治療の方向性を左右します。
近年の精密歯科診療では、口腔内写真や顔貌写真も診断資料として活用されることがあります。審美的なバランス(歯の色・形・歯ぐきのラインなど)を客観的に記録・分析することで、機能だけでなく見た目の回復目標も明確になります。これにより患者さんと医師が同じゴールイメージを共有したうえで治療計画を立てられるようになります。
最初の来院では、現在の悩み・これまでの治療歴・全身の健康状態・生活習慣などを丁寧に問診で確認します。「何を最も改善したいのか」「治療にかけられる期間や優先順位は?」といった患者さんの希望やライフスタイルも、この段階でしっかり共有することが大切です。
前述の口腔内視診・X線検査・歯周組織検査・咬合模型採取・写真撮影などを組み合わせて実施します。一度の来院で全ての資料を採取できる場合もありますが、精度を重視する場合は複数回に分けることもあります(個人差があります)。採取した資料は歯科医師が分析・精査します。
検査結果をもとに診断を行い、具体的な治療計画を作成します。優先すべき治療の順序・各治療の目的・費用の目安・期間の目安を患者さんにわかりやすく説明し、納得していただいたうえで治療を開始するのが一般的です。この段階で「まずは歯周病の安定から」「根管治療を先行させてから被せ物を作る」など、論理的な治療の順番が決まります。
全顎的な診断では、複数の専門領域にわたる問題を同時に評価する必要があります。たとえば歯周病の専門的な評価、根管(神経)の状態、咬合のバランス、審美的な改善目標——これらが絡み合う場合、複数の専門家の視点を統合した診断が治療の質を左右することがあります。
全顎治療では、まず土台となる基本治療から始めることが一般的です。歯周病が進行している場合は歯周治療(スケーリング・ルートプレーニングなど)を行い、歯ぐきを健康な状態に近づけます。同時に、放置できない虫歯の処置や感染した神経・根管の治療(根管治療)も進めていきます。この基本治療フェーズだけで数か月〜半年程度かかるケースが多いとされています(個人差があります)。
基本治療で歯周組織が安定してきたら、次のフェーズとして歯の形態や機能を回復させる修復・補綴治療(セラミッククラウンや入れ歯・ブリッジなど)、矯正治療、インプラントなどを行います。このフェーズでは審美と機能を同時に回復させることが目標となります。難症例では複数の専門医が連携して治療を進めることが望ましいとされています。
全顎治療が完了したあとも、治療の成果を長く保つためには定期的なメインテナンス(プロフェッショナルケア)が欠かせません。歯科衛生士によるプロフェッショナルクリーニング、噛み合わせの経過確認、ブラッシング指導などを定期的に受けることで、再発のリスクを抑えることが期待できます。
✅ 全顎治療のメリット
⚠️ 事前に知っておきたいこと
⚠️ 治療計画を立てる際に患者さんが確認したいポイント
①各治療の目的と優先順位をきちんと説明してもらえているか。②保険診療と自由診療の選択肢が提示されているか。③期間・費用の目安が事前に共有されているか。④担当医・担当衛生士が継続して関わる体制か。これらを確認することで、納得して治療に臨めるようになります。
東京都中央区八重洲・東京駅直結のノブデンタルオフィスでは、専門医5名が連携した統合的な検査・診断・治療計画のご相談を承っています。セカンドオピニオン・初診のご予約もWeb・お電話にて受け付けています。
👨⚕️ 理事長・北原信也(Dr. Nobu)よりひとこと
「全顎治療の本質は、検査と診断にあると私は考えています。どんなに優れた技術も、正確な診断なしには意味をなしません。ノブデンタルオフィスでは、TEAM東京の専門医たちが持ち寄った知見を結集し、患者さん一人ひとりのお口の問題を『共に』解決することを大切にしています。上質な環境で、良質な歯科医療をもっと身近に——その想いで日々の診療に向き合っています。」