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「インプラントを考えているけれど、持病があるから受けられないのでは…」と不安を感じていませんか。実際には、全身疾患があるからといって、すべてのケースでインプラントが受けられないわけではありません。疾患の種類やコントロール状態、妊娠の時期によって対応が異なり、適切な管理のもとで治療を進められるケースも多くあります。糖尿病・骨粗しょう症・高血圧・抗凝固療法など疾患ごとの注意点と、妊娠中に知っておきたいポイントをこの記事でわかりやすくお伝えします。
インプラント治療を検討している方から「持病があるせいで、どこに行っても断られそうで相談しにくい」というお声をよく耳にします。特に糖尿病・高血圧・骨粗しょう症・心臓疾患などをお持ちの方は、治療を受ける前から諦めてしまうケースも少なくありません。
しかしここで知っておいていただきたいのは、「全身疾患がある=インプラントが絶対に無理」というわけではないということです。重要なのは、疾患の「種類」ではなく「コントロール状態」です。血糖値・血圧・骨密度などが一定の水準に管理されている状態であれば、専門医の判断のもとで治療を検討できる場合があります。
一方で、「多少リスクがあっても大丈夫だろう」と自己判断で治療を受けることは危険です。全身疾患がある場合のインプラントは、内科主治医との連携が不可欠です。歯科医師だけでなく、内科・外科など複数の専門家が情報を共有しながら治療計画を立てることが、安全な治療の前提となります。
「諦める前に、まず専門医に相談する」——この一歩が、あなたの選択肢を大きく広げることにつながります。
インプラントは顎骨に人工歯根を埋め込む外科処置です。そのため、全身の健康状態が治癒や骨結合(オッセオインテグレーション)に直接影響します。以下では、代表的な全身疾患ごとの注意点を整理します。
糖尿病は傷の治りを遅らせ、感染リスクを高める全身疾患です。HbA1c(ヘモグロビンA1c)が一定の範囲内にコントロールされていれば、内科医との連携のうえでインプラントを検討できる場合があります。一般的な目安としてHbA1cが8.0%以下であることが一つの指標とされることがありますが、基準は個人の状態や医師の判断によって異なります。コントロールが不十分な状態での治療は、骨結合が得られにくくなるリスクがあるため、まず血糖管理の改善が優先されます。
骨粗しょう症そのものがインプラントを受けられない直接の理由になるとは限りませんが、治療に使われるビスホスホネート系薬剤(BP剤)やデノスマブなどの骨吸収抑制薬を服用・注射している場合は注意が必要です。これらの薬剤を使用中にインプラントなどの外科処置を行うと、顎骨壊死(BRONJ・MRONJ)が生じるリスクがあることが報告されています。服用期間・投与方法・休薬の可否については必ず処方医と歯科医師が連携して判断する必要があります。
高血圧は、収縮期血圧が160mmHg以上など著しく高い状態では外科処置のリスクが増すとされています。血圧が安定してコントロールされていれば、治療を検討できる場合があります。また、心疾患や脳梗塞・心房細動などでワーファリン(ワルファリン)・アスピリン・DOAC(直接経口抗凝固薬)などを服用している場合、出血リスクの管理が不可欠です。休薬の可否は処方医が判断するものであり、患者さんが自己判断で薬を中断することは非常に危険です。必ず内科・循環器科と連携した対応が必要です。
上記以外にも、以下のような状態はインプラント治療の前に必ず申告・相談が必要です。個人差がありますので、あくまでも目安としてご参照ください。
| 疾患・状態 | 主な注意点 |
|---|---|
| 腎臓疾患(腎不全・透析) | 感染リスク・出血管理・薬剤の代謝に影響が出る場合がある |
| 免疫抑制剤・ステロイド使用中 | 感染防御機能が低下しているため術後管理が重要 |
| 放射線治療(頭頸部)経験者 | 顎骨壊死リスクがあり、治療適否の慎重な評価が必要 |
| 喫煙 | 骨結合率の低下・術後感染・インプラント周囲炎のリスク上昇 |
| 重度の歯周病(活動期) | インプラント前に歯周病治療・口腔環境改善が優先される |
⚠️ よくある誤解:「薬を飲んでいると言わなければ大丈夫」は絶対にNGです服用中の薬や持病を歯科医師に申告しないでインプラント治療を受けることは、予期しない出血・感染・骨壊死などの深刻なリスクにつながる可能性があります。服用薬・サプリメントを含めた全ての情報を正確に伝えることが、安全な治療の出発点です。
「妊娠中だけれど、歯のことも気になる」という方は多くいらっしゃいます。インプラント治療に関しては、妊娠中は原則として避けることが推奨されています。その主な理由を整理します。
⚠️ 妊娠中に懸念されるリスク
✅ 妊娠中にできる口腔ケア・準備
妊娠を希望している場合や現在妊娠中の場合、インプラント治療の開始時期については以下の目安が参考になります。ただし個人差があり、主治医・産科医・歯科医師の総合的な判断が優先されます。
⚠️ 妊娠中・授乳中の方へ「妊娠中だから歯のことは後回しで良い」ということはありません。妊娠中は歯周病が悪化しやすくなる場合があり、口腔環境の管理はとても重要です。インプラントの外科処置は産後に延期しつつ、口腔のクリーニングや虫歯の経過観察など、できるケアを続けることをお勧めします。
持病のある方がインプラント治療を前向きに検討するためには、いくつかの重要なステップがあります。「自分は対象外だろう」と諦める前に、まず専門医に現状を伝えるところから始めてみてください。
診察時に正確な情報を伝えるために、事前に以下を整理しておくと相談がスムーズです。
全身疾患をお持ちの方がインプラントを検討する場合、内科主治医への相談と情報提供が欠かせません。歯科医師から内科医への情報提供文書(紹介状)を通じた連携が、安全な治療計画の基盤となります。逆に、内科医から「歯科での外科処置は現時点では見合わせてほしい」と言われた場合は、その指示に従うことが患者さんにとっての安全につながります。
インプラントがベストな選択肢かどうかも含めて、ブリッジ・入れ歯・精密義歯など他の補綴方法との比較を歯科医師に相談することが大切です。全身疾患や年齢・骨量・口腔環境によっては、インプラント以外の方法が患者さんの利益に最もかなう場合もあります。治療の目的は「インプラントを受けること」ではなく「失った歯の機能と審美性を回復すること」です。幅広い視点から最善の選択を見つけていきましょう。
東京都中央区八重洲に位置するノブデンタルオフィス(NOBU DENTAL OFFICE)は、審美・機能・構造すべてのバランスを高い水準で実現することをめざす歯科クリニックです。全身疾患を抱える患者さんや難症例にも真摯に向き合うために、以下の体制と診療方針を大切にしています。
「持病があって不安」「他院で断られた」「セカンドオピニオンを求めている」——そのようなお気持ちに、東京・八重洲のノブデンタルオフィスは丁寧にお応えします。専門医5名による統合的な視点で、あなたの状況に合った選択肢を一緒に考えます。東京駅直結で雨の日でも濡れずにお越しいただけます。
理事長・北原信也(Dr. Nobu)より
「持病があるからインプラントは無理だろう」と最初から諦めてご来院される患者さんは少なくありません。しかし、正確な情報収集と適切な医科歯科連携があれば、治療の選択肢が広がるケースは確かにあります。私たちは患者さんのお口の問題を”共に”解決していく立場で、審美・機能・構造すべてのバランスを考えた上で最善の提案をしてまいります。お一人で抱え込まず、まずはご相談ください。