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奥歯の欠損は治療すべき?放置しやすい部位の注意点

奥歯が抜けても、見た目には変わらない——そう思って、そのまま放置してしまう方が少なくありません。前歯と違い、口を開けても目立たない奥歯は「まあ、しばらく様子を見よう」と後回しにされがちです。しかし、奥歯の欠損を放置することは、口腔全体のバランスを静かに、しかし確実に崩していきます。

実際に診療の現場でも、「奥歯が1本なくなってから数年経つ」という患者さんが来院されたとき、すでに隣の歯が傾き、噛み合わせが大きく乱れているケースを何度も経験してきました。最初の1本を放置したことで、治療の選択肢が大幅に狭まってしまっていたのです。この記事では、奥歯の欠損を放置するリスクと、補綴治療の必要性について詳しく解説します。

ノブデンタルオフィス|東京・八重洲

奥歯の欠損を後回しにしている方、一度ご相談ください。

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奥歯の欠損が放置されやすい理由

奥歯の欠損が放置されやすい最大の理由は、「見た目に影響が出にくい」「日常生活への支障が軽微に思える」この2点に集約されます。前歯の欠損であれば、見た目への影響が大きく、多くの方がすぐに治療を希望されます。一方、奥歯は口を閉じていれば外からはまったく見えません。また、抜歯直後の痛みが治まると「もう問題ない」と感じてしまう方も多くいらっしゃいます。しかし、痛みがないことと、問題がないことはまったく別の話です。

奥歯は、食べ物をすり潰す「臼歯」としての役割を担っています。特に第一大臼歯(6歳臼歯)は、噛み合わせの要となる歯です。この歯を失うと、咀嚼機能の低下はもちろん、口腔全体の構造に大きな影響が及びます。「1本くらい大丈夫」という感覚が、実は最も危険な考え方かもしれません。

奥歯の欠損を放置すると起こる5つのリスク

① 隣接歯の傾斜・移動

歯は互いに支え合って並んでいます。1本の歯が失われると、その隣の歯は空いたスペースへと傾き始めます。これを「歯の移動」と呼びます。傾いた歯は清掃しにくくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。さらに、歯並び全体が乱れることで、ブラッシングの効率も落ちてしまいます。歯が傾くと、将来ブリッジやインプラントで補う際に、より複雑な治療が必要になることもあります。早期に対処することが、長期的なコストを抑えることにもつながります。

② 対合歯の挺出(ていしゅつ)

噛み合う相手の歯が伸びてきます。歯は、対合する歯と噛み合うことで正しい位置を保っています。奥歯が失われると、上下で噛み合っていた歯が支えを失い、徐々に伸び出してくる「挺出」という現象が起こります。挺出が進むと、噛み合わせのバランスが崩れ、顎関節への負担が増大します。

③ 咬合バランスの崩れと顎関節への影響

噛む力のバランスが偏ります。奥歯の欠損によって噛み合わせが乱れると、残っている歯に過度な力がかかります。これが慢性的に続くと、歯の摩耗や破折、さらには顎関節症を引き起こす可能性があります。顎の痛みや口が開きにくいといった症状が現れることもあり、日常生活の質を大きく低下させます。

④ 顎骨(歯槽骨)の吸収

骨は使われなくなると痩せていきます。歯が抜けた部分の顎骨は、噛む力が伝わらなくなることで徐々に吸収・萎縮していきます。この「骨吸収」が進行すると、将来インプラント治療を希望された際に骨の量が不足し、骨移植などの追加処置が必要になることがあります。また、顔の輪郭が変化し、老けた印象を与えることにもつながります。

⑤ 咀嚼機能の低下と全身への影響

よく噛めないことは、全身の健康に直結します。奥歯は食べ物をしっかりすり潰す役割を担っています。奥歯が欠損すると、硬いものや繊維質のものを避けるようになり、食生活が偏ります。十分に噛まれていない食べ物は消化器官への負担を増やし、栄養の吸収効率も下がります。長期的には、全身の健康状態にも影響を及ぼす可能性があります。

奥歯の欠損に対する補綴治療(インプラント・入れ歯)の選択肢は、こちらをご覧ください。

補綴治療の選択肢:ブリッジ・入れ歯・インプラント

奥歯の欠損に対する治療法は、大きく3つあります。それぞれにメリットとデメリットがあり、患者さんの口腔内の状態・全身の健康状態・ライフスタイル・費用面などを総合的に考慮して選択します。どれが「正解」というわけではなく、その方にとって最適な治療法を一緒に考えることが大切です。

ブリッジ:固定式で違和感が少ない

ブリッジは、欠損した歯の両隣の歯を支台歯として削り、橋をかけるように人工の歯を固定する治療法です。取り外しの必要がなく、部分入れ歯に比べて違和感が少ないのが大きなメリットです。接着療法によって固定されるため、食事中にガタついたりすることもありません。また、インプラントのような外科的処置が不要なため、身体への負担が少ない点も選ばれる理由の一つです。

一方で、健全な隣の歯を削る必要があること、支台歯に持続的な咬合力がかかること、フロスや歯間ブラシによるセルフケアが欠かせないことがデメリットです。ブリッジの10年生存率は89.2%というエビデンスがあります。設計の精度と噛み合わせの調整が非常に重要で、支台歯に過剰な負荷がかからない設計と適切な噛み合わせの調整を丁寧に行うことが、ブリッジを長持ちさせる鍵となります。

部分入れ歯:外科処置不要で幅広い欠損に対応

部分入れ歯は、取り外し可能な補綴装置です。隣の歯を削る必要がなく、外科処置も不要なため、身体への侵襲が最も少ない治療法です。欠損本数が多い場合や、全身的な理由で外科処置が難しい場合にも対応できます。ただし、クラスプ(金属のバネ)をかけた歯に負担がかかること、使用感として違和感を感じやすいこと、食事中にガタつく場合があることがデメリットです。

インプラント:天然歯に最も近い機能を回復

インプラントは、顎骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。隣の歯を削る必要がなく、天然歯に近い機能と審美性を回復できます。噛む力の回復率も高く、骨への刺激を維持することで顎骨の吸収を防ぐ効果も期待できます。一方で、外科的処置が必要なこと、治療費が比較的高額になることがデメリットです。

ノブデンタルオフィスのブリッジ治療へのこだわり

ブリッジは、シンプルに見えて奥が深い治療です。当院では、ブリッジが長持ちするよう、歯を最小限の切削で終わらせることを徹底しています。削る量が少なければ少ないほど、支台歯の健康を長く保つことができます。また、噛み合わせのバランスを精密に整え、健康な歯に過剰な負担がかからないよう細心の注意を払っています。

インプラントブリッジという選択肢

一番奥の歯がない場合、通常のブリッジでは支台歯がないため安定しません。そのような場合に有効なのが「インプラントブリッジ」です。インプラントを支台歯として1〜2本埋入するだけで、ガタつかず安定して噛めるブリッジを装着することができます。最小限の外科的処置で最大限の効果を得られるのが、インプラントブリッジの大きな利点です。連続して複数本の歯が欠損している場合にも、この方法が有効な選択肢となります。

TEAM TOKYOとの連携による専門的な治療

当院は、専門分野を持つ歯科医が集結した連携専門歯科治療グループ「TEAM TOKYO」の一角をなしています。審美歯科専門のドクターだけでなく、歯肉・根管治療を専門とするドクターや矯正専門ドクターが連携することで、より専門的な知見に基づいた治療を提供しています。ブリッジ治療においても、歯周状態の評価や根管治療の必要性など、多角的な視点からアプローチすることが可能です。

ブリッジ治療の流れ

抜歯:残存歯質量や歯根破折など、保存が困難な場合に抜歯を行います。
支台歯形成・印象採得・仮歯:土台となる歯を形成し、型取りを行います。ブリッジ完成までの間は仮歯を装着して経過を観察します。
ブリッジの完成・セット:ブリッジが完成したらセットします。色味や形態、噛み合わせを丁寧に確認します。
メンテナンス・再発予防:ブリッジは固定式のため磨き残しが生じやすく、歯科衛生士による定期的なメンテナンスが長持ちの秘訣です。

費用について:保険診療と自費診療の違い

ブリッジ治療には、保険適用と自費(保険外)の2種類があります。保険適用のブリッジは素材に制限がありますが、費用を抑えることができます。一方、自費のセラミックブリッジは審美性・耐久性に優れており、天然歯に近い見た目を実現できます。

保険適用の場合:欠損歯1本あたり約1万〜2万円が目安(3本ブリッジの場合、素材・部位により変動)
自費(セラミック等)の場合:1本あたり約5万円〜、3本ブリッジで35万円以上になることもあります
ハイブリッドセラミックスクラウン:50,000円(当院自費料金)
メンテナンス費用:保険適用で1回あたり約1,000〜3,000円が目安

なお、ブリッジは最低でも3本分の料金が発生します(欠損1本に対して両隣の支台歯2本を含むため)。詳細な費用については、口腔内の状態によって異なりますので、まずはご相談ください。

奥歯の欠損、放置せずに相談を

「痛くないから大丈夫」は、歯科においては通用しません。奥歯の欠損は、放置すればするほど治療の難易度が上がり、費用も時間もかかるようになります。一方で、早期に適切な補綴治療を行えば、残っている歯を守りながら、口腔機能を回復させることができます。お口のことでお悩みになられたら、一人で抱え込まずにご相談ください。セカンドオピニオンも受け付けておりますので、お気軽にどうぞ。

まとめ

奥歯の欠損は、見た目への影響が少ないため放置されがちですが、放置することで以下のような深刻な問題が生じます。

隣接歯の傾斜・移動による歯並びの乱れ
対合歯の挺出による噛み合わせの崩れ
顎関節への過剰な負担
顎骨(歯槽骨)の吸収・萎縮
咀嚼機能の低下と全身への影響

補綴治療の選択肢としては、ブリッジ・部分入れ歯・インプラントがあり、それぞれの特性を踏まえて最適な方法を選ぶことが重要です。特にブリッジは10年生存率89.2%というエビデンスがあり、設計と噛み合わせ調整を丁寧に行うことで長期的に機能します。「まだ大丈夫」と思っているうちに、ぜひ一度ご相談ください。

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奥歯の欠損治療についてお気軽にご相談ください

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監修医師プロフィール

著者写真

北原信也(理事長)

日本大学松戸歯学部卒業
TEAM東京 ・ノブレストラティブデンタルオフィス 開業
日本大学客員教授(松戸歯学部)
昭和大学歯学部客員教授

資格・所属学会:東京SJCD、日本臨床歯科医学会 指導医、日本歯科保存学会 専門医、日本歯科審美学会 認定医、Tokyo Function and Esthetic Dentistry

※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき、監修のもと作成しています。治療の効果・費用・期間には個人差があります。詳細は必ず医師にご確認ください。

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